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胸やけや胃もたれには、胃腸薬ではないこともあります。

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胸やけや胃がむかむかして、胃酸を抑える胃腸薬を使うこともあるかと思います。

しかし、胸やけや胃のむかむかは、逆に胃酸が少ないことでおこることもあるそうです。

その場合、胃腸薬を飲み続けると胃酸がさらに減ってしまい、食物の消火や細菌からの内臓の保護に悪影響がでてしまいます。

胃は、胃酸抑制剤は、受容体というものに働きかけて胃酸を抑制します。

作用の仕方によって、PPIとH2ブロッカーなどがあります。

H2ブロッカーよりもPPIの方が作用が強いです。



胃酸が少ないときの胸やけや胃のムカムカ

胃酸が多いときと胃酸が少ないときは、似たような胸やけや胃のムカムカが起こることもあるようです。

胃の入り口は噴門部といいますが、食物を食べると一時的に筋肉が緩んで食物を通すことができるようになります。

この噴門部の調節は、食道から胃にかけてのPhによって調整されています。

酸性だとPhが低く、アルカリだとPhが高い、真ん中は中性です。

胃酸が多いと酸性ですが、少ないと中性に傾きます。

食物を食べた瞬間は、一時的に酸性から中性に傾きますが、胃酸が少ないと常日頃から、中性になる傾向にあります。

そのため、食事中と勘違いして食事をしていないのに、噴門部が緩んでいて胃酸が逆流しやすくなります。

胃酸が多い胸やけなのか、胃酸が少ない胸やけなのかを断定するには胃カメラで検査する必要があるようです。

しかし、そこまでしなくても推測することは可能です。

まず、普段仕事が忙しいなどストレスを抱えている方は胃酸が少ないかもしれません。

胃酸や胃の保護粘液の分泌は、副交感神経(自律神経)が優位になると起こります。




胃酸が少ないときの対応策

ストレスで体が緊張状態にあり、交感神経(自律神経)が優位な状態になると胃酸や胃の保護粘液が分泌されずらくなります。

対応策として、仕事で無理をせずに休めるときは休むことが大切です。

また、食事の時間はゆっくりとってしっかり噛んで食べることで唾液の分泌を促進して胃酸や保護粘液の分泌を促進できます。

忙しくても、せめて食事の時間は副交感神経優位のリラックスタイムにするといいです。

そのほか、脂っこいものを食べると胸やけする場合も、胃酸が少ないパターンの可能性があります。

たんぱく質や脂質を分解する酵素は胃酸で活性化するので、胃酸が少ないと、うまく分解できないために胃がもたれるのです。

年齢とともにその傾向も強くなります。

この場合、脂っこいものを控える、もしくは食事の前に梅干しなどのすっぱいものを食べるなども有効です。

すっぱいものを食べると唾液がでます。

唾液が出るのは、副交感神経の体の反応ですので、口の中だけではなく胃でも胃酸や保護粘液が出る可能性があります。

物理的に食べた後にすぐに横になると胃酸が逆流しやすくなるので、食べた後はすぐに横にならないなども心掛ける必要があります。

また、冷たいものをとりすぎたりすると胃が冷えて胃の動きが悪くなりますので、アイスクリーム、ビール、冷水の摂りすぎも要注意です。

冷たいものをとりすぎたら、カイロをみぞおちに当てたり、お茶を飲みましょう。

胃の冷えによる胃痛の場合、カイロを貼るだけでも痛みがかなり治まることもあります。

長期的に胃薬を使い続けると、副作用や腎臓や肝臓などの他の臓器の負担にもなりますので、胃薬を使うことに慣れている方や胃酸抑制薬が効かない方は参考にされてください。

また、胃酸は必要があって出ているという側面もありますので、安易に継続的に胃腸薬で胃酸を抑えるのではなく、暴飲暴食などの生活習慣の見直しも必要かと思います。


参考文献:「この薬、飲み続けてはいけません!」 内山葉子・著(マキノ出版)

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